ロイドの家は暖かいなと小さいときから思ってた。
自然に囲まれた家やノイシュ。なにより明るいロイドとぶっきらぼうだけど優しさがあるダイクさん。
なんていうかとっても居心地が良い・・・あったかいところ。
私はそんなロイドの家が大好きで、何度も何度も遊びに行ったこと覚えてる。
ちょっと村からは遠いけどロイドやジーニアスと一緒だとそんな事は気にもならなかった。
実を言うと私は家に居るより外にいたほうがすき。
おばあさまやおとうさまが嫌いなわけじゃない。もちろんだいすき。
でも瞳の中に隠しきれない哀しみを秘めながら私を見ているのを、いつだったか気づいてしまった。
ふいに見せるその姿がひどく記憶に残ってる。
そんなこともあったせいか私は家に入ることに少しばかり抵抗を感じていた。
だからこそ私を特別視しない、ロイドやジーニアスと一緒に遊ぶ事が多くなった。
今思えば、どのみち家に居てもあの二人なら私を引っ張り出してくれただろうな、って思う。
やっぱり3人揃って遊ぶのが一番楽しかったから。とっても大事な記憶。
私は神子。世界を救うもの。
命を失う、と聞かされたときはショックというよりもぼんやりと受け止めた気がする。
いつだったか・・・。物心をついた時ぐらいだっただろうか。
私の命で世界なんて救えるの?と疑問にさえ思った。
いつからだったかな。こんなにもつらく、苦しくなったの。
きっとロイドを好きになってから。ううん。もっと前。
それはたぶんロイドの家があったかいって思った時。
ああ、いいなって。こんなふうになりたいなって。願ってしまった時。
それが私の苦しみの始まりだったんだ。
こんなんじゃいけない。初めからこんな弱気じゃこれから先やっていけない。
だからロイド。力をもらうね。
もし世界を救う、なんて壮大なことが不可能に思ってしまったら、
ロイド、あなたを、あなたの世界を守りたいって思うから。
そうすれば私、やり遂げられる気がするんだ。
たとえ死んでしまうとわかっていても、たとえこの思いが実らないとわかっていても。
その瞬間に、迷ってしまわないように。
その瞬間に、ないてしまわないように。
その瞬間に、あなたを救うことが出来るように。
だから、どうか幸せになってください。
そして・・・ごめんね。
あとがき
イセリア旅立ちをイメージ。
コレットの回想と決意を描いてみました。
最 後にはロイドがいたから、ロイドという日常がコレットの中にあったから
彼女はやりつづけることができたのではないかと。