比べあい

「ロイドのおっきいよね~」

その一言は心臓に確かに響いた。

 

 

 

 

 

 

エクスフィア回収の旅に出ていたロイドとコレット。

 夕方前に町に到着できた二人は宿屋に直行。

久しぶりに屋根の下で眠れるぞー!っと二人で大喜びしたのだった。

そして今現在は夜。もう子供は寝ている時間。酒場がもっともにぎわう時間。

ロイドとコレットは夕食を食べ終え、シャワーを浴び、部屋に戻ってくつろいでいた。

その時のコレットの発言である。

 

 

 

 

 

 

「おまっ・・・俺のって!!・・・そんな大きいのか?」

「うん。大きいよ?」

そ・・・そうだったのか・・・・。自分では普通ぐらいだと思っていたのだが。

そりゃそーゆーコトをコレットとした事はある。

出来る限りやさしくしていたつもりだったけど・・・やっぱこれはそれに対する嫌味なのだろうかっ!?

「っていうかなんでそんなことがわかるんだ!?」

「え?だって一目瞭然だよ?」

「えぇ!?」

「ほら!ロイドの手~」

「え・・・?・・・・手?」

コレットがそう言いながら俺の右手を掴んでコレットの左手と合わせる。

「ほら、ね?大きいでしょ?」

「あ、・・・うん」

良かったー!そういう事じゃなかったんだ!とほっとする。

「やっぱり男の子の手だよね。大きくって、ゴツゴツしてる」

「そりゃ男だからな。でもコレットも女の子の手してるぜ?」

「え!・・・そう、かな?」

「うん。やーらかくて握ってると気持ち良いな」

と言いながら合わせていた手の指をコレットの指と絡ませる。いわゆる恋人握り(?)。

「ほら。やっぱり気持ち良い。」

「・・・そっか」

握った瞬間コレットの顔が朱に染まる。そして嬉しそうにはにかんだ。

そんな顔見せられると押し倒したく抱きしめたくなるから困る。なんとかして落ち着かねば。

・・・・・・よし!大丈夫だろう。

「ロイド?どうかしたの?」

不思議なものを見るような目で質問されてしまった。

「へ!?ああ、いやなんでもない!」

危ない、危ない。衝動に任せて押し倒しそうになったなんて言えない。

 

 

 

「そ、そうだ!コレットは俺の手・・・どう?」

「どうっ・・・て?」

「あ~・・・ほら、例えば硬いから握られると痛い、とか」

と自分で言って自分で意気消沈する。

「ううん!そんなことないよ?どっちかっていうとすごく頼りがいがある手・・・かなぁ?」

と言いながらコレットは繋いだままだった手をちょっと強めに握ってくれた。

「そうなのか?」

「うん。それにロイドに頭撫でられたり手握ってもらえるとすごく安心するんだよ」

「そっか。ありがとなコレット」

「どういたしまして」

なんていうかすごく嬉しかった。

 

 

 

 

ふと顔を上げるとコレットと目が合った。

「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

沈黙がいたい。どうしようか。とりあえず手を離すかと思っていたら、

「・・・ねぇ、ロイド?」

「な、なんだ?」

どうした俺?なんで緊張してるんだろう?声裏返ってなかったか?

「あの・・・ね」

「あ、ああ」

ゴクリと唾を飲み込む。なんだ!?コレットは一体何を言おうとしているんだ!?

 

 

 

「今日、このまま一緒に・・・・・・寝ちゃ・・・駄目、かな?」

思考が停止した。

寝る?

一緒に?

誰が?――コレットが

誰と――俺と

どこで――このベットで

 

「えっ・・・えっと~・・・それって・・・コレット?」

やばい。顔が熱い。期待してる自分がいる。ってかこんなの聞いてる時点ですっげぇ恥ずかしい。

「うん。ロイドと背中合わせで手を握りあって寝てみたいな~って」

嬉しさ半分悔しさ半分だった。

「・・・・・・・・・」

「あ、ごめんね。やっぱり嫌だよね」

「ま、ま、マテマテコレット!嫌なんかじゃないから!」

「・・・・・いいの?」

「ああ。ただ・・・その、恥ずかしくてだな。でも俺もそれやってみたいから。一緒に寝ようぜ」

実際にはあらぬ事を期待していたのだが言えるはずもなく・・・。察してくれ。

「うん。ありがとねロイド」

やっぱり笑顔のコレットには勝てないと思う。

 

 

ベットは二つあったのだが使用しているのは一つだけ。

久しぶりの宿屋だったから割といい部屋に泊まったためベットは2人同時に寝ても少し余裕があった。

俺が左。コレットが右。

背中合わせで寝転がる。

二つの枕。一つの布団。

勿論俺の左手とコレットの右手は繋がっている。

「えへへ・・・ロイド、背中もおっきいねぇ」

男だからな、とぶっきらぼうに返す。

あぁ・・・やばい。どうしてこういちいち可愛いんだ。

顔を向かい合わせていなくて良かった。きっと耐えられない。

 

 

「明日は町を見て回ろーぜ」

「そだね。色々買わないといけないし」

明日の事の相談をしたり、今までの旅路を振り返ったりした。

そうしているうちにコレットが小さく欠伸をした。

「もう寝るか」

「うん。あ、そうだ最後にもういっこだけ」

「ん?なんだよ?」

 

 

「またこんなふうに寝てもいいかな?」

「っ・・・ああ」

「ふふっ・・・ありがとねロイド。おやすみなさい」

「おう。おやすみ」

そしてしばらくして静かな寝息が聞こえてきた。

なんかコレットに翻弄されすぎだな俺・・・・。

今だって握ってる手のやわらかさだとか背中から伝わってくるぬくもりだとかがつらい。

今更だけど心底コレットに惚れきってるよな~俺。

「・・・・・・・寝よ」

瞼を閉じる。

あー、でもこーゆーのもたまには悪くない、かな。

そうして眠りへと落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

ほのぼのと称しておきながらイチャラブですね。スミマセン!

うちのコレットはわりと攻めます。今度はロイドにry

最後にコレットが実は起きていてロイドに意気地なしって言う展開も考えましたがやめました。

でもそれはそれで良かったんですが何か違う気がして。とりあえずタイトルあんま関係ねぇ。

実は今回一番やりたかったのは背中合わせ+手繋いで寝るこのシチュエーションでした。

某漫画の主人公とヒロインがやっていてこれをロイコレでやったら・・・という妄想の産物だったわけです。

エロイコレも書いてみたい今日この頃。