木陰にて

すぅ・・・すぅ・・・と穏やかな寝息が聞こえる。

今私とロイドは少し街道から外れた風通しのいい林の中に居る。

昨 日夜を過ごしたところ。

いつもロイドが見張りをしてくれているので今ロイドが代わりに眠っている。

急いでも どうにもならない旅なので、のんびりいこうという二人で決めた事のひとつだった。

夜はロイドが見張りをし朝方一緒に朝食を食べ、そ して私が役割をかわる。

今ロイドが近くにあった比較的大きな樹にもたれかかり眠っている。

 

 

私はロイドの隣で 髪の手入れをしている。

旅をしているのでなかなか手入れできない髪だけれど、やっぱり私も女の子だからロイドには綺麗って言って欲 しい。

思えばなかなかの長さがあると今更ながらに思う。

ロイドはどんな髪がいいんだろう?と前に聞いたとき も、

 

「今のままのコレットでいいじゃん。コレットの髪はきれーだしな!」

と言われてしまった。

う れしいんだけど、なんか釈然としない感じ。

もっと私に対して色々求めてもらってもいいのに・・・と思う。

      まあ実際ロイドはコレットに対して必死にイロイロ抑えているわけなのだがコレットは知る由もない。

 

 

でもこの安らかな時間は とても好きだ。

安心して寝ているロイドを見ると頼られてるって感じられるから。

いつもこんな風にもっと頼っ てくれてもいいのにな・・・。

そんなことを考えながらぼんやりと自分の髪をすく。

 

そうしていると隣のロイド が身じろぎしてこちらの肩に頭が乗っかってきた。

ビクッと震えてしまった。起こしてしまったかなと不安になるが穏やかな寝息は続い ていた。

肩にロイドの頭が乗っている。それだけで体が妙に強張ってしまう。

ロイドの髪が首筋に当たってこそ ばゆい。

そういえばロイドはあの髪型をどうやって作っているんだろうか。

ロイドと知り合って長いがそういえ ば知らないなと思う。今度聞いてみよう。

とりあえずこのままだと体がもたない。なのでロイドの頭を自分の太ももへ移動させる。

い わゆる膝枕。ロイドの寝顔がじっくり見れる。こうして見るとまだ少年っぽい雰囲気がある。

最近はどこか大人びてきたロイドにこうい う一面が残っているとわかってちょっとほっとした。

どんどん先に行っちゃうみたいで――いつか置いていかれるんじゃないかと思う。

そ んなことを考えながらロイドの頭を撫でていたらうめき声が聞こえた。

 

「・・・・うー・・・・・あれ?」

「お はよう、ロイド」

「お、おはようコレット。・・・んでこれはいったい・・・?はっ!ゴ、ゴメンコレット!」

「う うん、だいじょぶだよ~」

 

慌てて離れていった彼の頭の感触が少し名残惜しい。

が、いつまでもそうしているわ けにはいかずゆっくり立ち上がる。

「よく眠れたロイド?」

「あ・・・ああ・・・おかげ様で」

「ふ ふっ・・・よかったぁ」

決めた。毎日膝枕してあげよう。こんなに恥ずかしがってるロイドは珍しい。

「今のロ イド・・・真っ赤で可愛い」

「なっ!ばっ!・・・・可愛いって・・・そりゃないぜ~コレット」

「だってホン トにそう思うもん」

「男に対して可愛いはなぁ・・・せめてこうカッコいいとか頼りがいがあるとか・・・」

「? ロイドは頼りがいあるしカッコいいよ?」

「・・・そっか」

「・・・?変なロイド~。それよりそろそろ出発しよ?」

「ああ、そうだな」

荷物をまとめて街道に出る。昼の強い日差しが彼らを出迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

あ とがき

なんかほのぼのというかいちゃラヴになってる気がしてきました。

前回も怪しい・・・・。う~む難しい もんだ。

精進します。何かご指摘等あれば拍手やブログにてお願いします。